資金調達相談士協会(FAA)からのお知らせ
2013年09月27日
FAA発足のご挨拶
「銀行対策支援専門税理士」を事務所のウリにしませんか?
試算表作成から申告書・決算書作成までお客様の財務のサポートを一手に引き受けている税理士こそ銀行対策のアドバイザーに最適です。
「なぜ税理士が?」と思われるかもしれません。
しかし、試算表作成から申告書・決算書作成まで、お客様の財務のサポートを一手に引き受けている税理士という立場だからこそ、中立的な立場として、自然な形で銀行と接触できるのです。
このように申し上げると、「税理士には銀行対策のアドバイスなど無理」という声も聞こえてきそうです。
そう思われるのは、「銀行と交渉して融資を引出すなんて無理」と、考えられたからではないでしょうか?
確かに、「融資を引き出します」などというキャッチフレーズを謳うには無理があります。もともと融資を100%の確率で引出すことなど保証できる事ではありません。むしろ、こんなことを平気で言うは胡散臭い輩で、銀行対策とはこういうものではありません。
では、銀行対策のアドバイザーになる為には何が必要でしょうか?
実はそれほど特殊な能力が必要な訳ではありません。
まず、第一に銀行が納得する決算書を作ることができる能力が必要です。
これは私達の職務の一丁目一番地なので問題ないでしょう。
しかしながら、「税務会計」を中心に作っている会計事務所もまだまだ多いので、「透明性が高い決算書を作っている」というアピールが必要になりるかもしれません。このようなアピールは、個人で行うよりも団体で行った方が効果的であることは言うまでもありません。
第二に、銀行組織や融資に関する知識が多少必要になります。
これは「税務調査」対策において、「税の取扱い」や「税務署の組織」を知っていた方が有利になるのと似ています。基本的な事を押さえた上で、経験でカバーすることになります。
そして最後にお客様にピッタリと合った銀行を紹介できることが必要になります。
会社の規模やニーズに応じた銀行の選定はもちろんのことですが、なによりも「融資に積極的な支店や担当者を紹介できる事」が銀行対策として非常に重要になります。
この部分についても、情報量がものを言いいますので、単独の事務所で取り組むよりも、団体として面のイメージで展開をはかるべきと考えています。
FAAでは、決算書作成のコツ、どこの銀行が融資を受け易いかの情報共有、銀行組織に関する基礎知識を身に着けた、お客様の資金繰りアドバイザーのエキスパート集団を目指します。
また、単なるエキスパート集団というだけではありません。金融業界やマスコミ等に対しても「会計事務所が銀行対策支援のベストアドバイザー」であるということを広く周知していきたいと思います。
FAAにご加入頂くことが、先生方のブランディングにつながるという思いです。
一方で、我々の業界に迫る危機的状況についても考えてみたいと思います。
「依頼されている仕事の定義が甘い」
「なぜ税理士は経営者の期待に応えられないのか」という問いに対する問題の所在はここにあると考えています。
つまり「ゴール設定」が甘い会計事務所が多い、更に言うと「期待されている事がなんなのかさえ捉えられていない」ということです。
最近は、経営者の期待に応えられない為に、会計事務所の存在意義が疑問視され始めているというゆゆしき事態が起こっているように感じます。
中小企業が会計事務所に必要性を感じなくなってしまっては、私の事務所も困ってしまいます。
この様な局面にあると考えていますので、
「若造が大上段から分かったような事を言って」
という批判も敢えて受ける覚悟で臨みたいと考えています。